名古屋組・座談会

名古屋にゆかりのあるWA!!メンバー、坂野智子、仁藤由佳、藤井航平の3名。共に愛知県立芸大卒業生である彼らが、愛知の様子と各自の活動、WA!!デビューコンサートへの抱負を語りました。(聞き手・玉木優・8月25日実施)



~ 自己紹介 ~

玉木:こんにちは!今日はトロンボーン合奏団WA!!のメンバーから、名古屋にゆかりのある3人に集まってもらいました。

3人とも愛知県芸大の卒業生です。まずは自己紹介をお願いします。

坂野:坂野智子です。愛知県芸大を卒業後、富山にある桐朋学園大のオーケストラアカデミーを経て、現在は東京在住です。

愛知と東京でフリーランス奏者として活動しています。バストロンボーン奏者です。

仁藤:仁藤由佳です。愛知県芸大を卒業後、フリーランスで活動したのち、

現在は一宮市の消防音楽隊の所属で、愛知県を中心に活動しています。

藤井:ビービービービー、ガーガーガーガー。

一同:藤井君!!??大丈夫??

藤井 :、、、、、すいません!大丈夫です!なんか電波の調子が悪いみたいで!

(注:この先、通話中ずっとビービー言ってましたが何とか座談会はできました。笑)

 

藤井航平です。愛知県芸大を卒業後、出身の関西に戻り、京都市消防音楽隊に所属しています。

WA!!メンバーの長谷川宏文さんとは同僚にあたります。

一同:よろしくお願いします!

〜 名古屋トロンボーン界 〜

Q - 玉木:まずは名古屋のトロンボーン界の様子を教えてもらえますか?

仁藤:そうですね、東京や大阪に比べると人数が少ないので、とてもわきあいあいとしています。

坂野:門下の数、奏者の数が少ないので、割とすぐに存在を知ってもらえる感じがします。

演奏会を聴きに行くとき、特にトロンボーン関係の演奏会は知り合いだらけになるので、

休憩中にはいろんな人に会ってたくさん挨拶をする感じになりますね。

東京は人口が多いぶん、そこまで会場が知り合いで埋め尽くされるということはないのかなと思います。

玉木:それは緊張するね!変な格好していけないね(笑)

藤井:特に東海地区はプレイヤー同士の距離が近いように感じます。

僕は大学出てすぐから今の楽団に所属しているので、フリーランスの現状にそこまで詳しい訳ではありませんが。

でも、とても仲が良いように思います。

玉木:そうだね。僕も名古屋へワークショップに伺う度に、プレイヤー同士の繋がりをすごく感じます。

Q - 玉木:愛知には大編成のトロンボーンアンサンブルがいくつかあると思いますが、どんな印象ですか?

坂野:先生が中心的な存在で、その先生の門下生で組んでいるものから、同年代で組んでいるものまで様々ですが、

どちらもメンバー同士の付き合いが長いので、今回のWA!!と比べてみると、

WA!!のメンバーにはまだ会ったことがない人もいるし、結構違う雰囲気になるのかなあと思います。

仁藤:そうですね、東海地区のフリーランス奏者は、ほぼ全員がお互いに知り合いといった感じです。

アンサンブルも「いつものメンバー」という感じで、お互いをよく知っているので良い部分もありますが、

WA!!にはそこにはない新しい刺激があるでしょうから、楽しみです。

Q - 玉木:3人それぞれの現在の活動内容について教えてください。

坂野:私は愛知県でのフリーランス活動がメインです。

演奏の仕事に加えて、愛知県や東海地方では吹奏楽がとても盛んなので、

プレイヤーにとっても、指導の仕事の割合が大きくなるのかなと思います。

愛知県でも、愛知県芸大の教授が変わられたり、プロオーケストラにも東海地方以外の出身のプレイヤーが入団されたりして、

新しい風が入り、トロンボーン界の雰囲気もだんだんと変わってきているのかなと思います。

仁藤:私は一宮市消防音楽隊に所属しています。今日もちょうどリハーサルに行ってきたところです。

一宮市内でのイベントや音楽鑑賞会での演奏が主な活動です。

逆に、一宮市以外で演奏することはほとんどなく、一宮市に根ざした活動がメインかなと思います。 

藤井:僕が所属している京都市消防音楽隊も、京都市内のイベントでの演奏がメインですね。

子供やお年寄りのための音楽鑑賞会や、地域のイベントなどが多いかなと思います。

割と聴きやすいようなカジュアルな選曲が多いので、

今回のWA!!ようなクラシック音楽を軸にというのとは、また違った雰囲気かなと思います。

〜 WA!!デビューコンサートに向けて 〜

Q - 玉木:今回のWA!!デビューコンサートへの抱負、

また東京という地でのコンサートについてはどう感じていますか?

坂野:新しく結成されたこのWA!!というグループに集まるメンバーや、これからの活動から、新しい刺激が得られればなと思っています。

デビューコンサートは、自分なりにしっかりとした準備をして、色々と見据えた上で挑むことができればと思います。

WA!!の活動を通して、今後の自分自身の演奏の指針や、進むべく具体的な目標を見つけることができたらなと思っています。

仁藤:これまで私がやってきたアンサンブルとは違う、全く新しい刺激になると思うのでとても楽しみです!

メンバーは、2016年の玉木さんのワークショップで出会ったメンバーと、今年3月の小澤征爾さんの音楽塾で一緒だった清水彩奈さん以外は、

まだ会ったことない人も大勢いるので楽しみです。

 

自分の年代的にも「これからの活動、どうしていこうかな?」と思っている部分があるので、

その行き先を発見するきっかけになればなと思っています。

音楽をやっていると、孤独に感じる瞬間もありますが、新しい仲間ができることは心強いし、

同年代のみんながどんなことを考えて、どんな活動をしているのかを間近で見られるのも、幸運なことだと思います。

藤井:東京でのデビュー、とても楽しみです!

これまでに関わったことのないプレイヤーたちと共演できる機会でもあるし、

コンサートの内容は演出も含めて、これまでになかなか聞いたことのない新しい企画だと思うので、

どういうアンサンブルになるのか、とてもワクワクしています。

演奏の編成や内容も、僕の普段の活動とは異なるものなので挑戦したいと思うし、

受け身になってしまいがちなところもありますが、できるだけ積極的にやりたいと思っています。

Q - 玉木:今回のWA!!デビューコンサートではどんな舞台を披露したいですか?

坂野:生きているとそれぞれの人生でいろいろな出来事があると思いますが、

自分の歩んできた人生や経験について、少しでも舞台で表現することができたらと思います。

楽器の鍛錬を日々続けていると、吹くことに精一杯になってしまう部分って少なからずあると思うんです。

でも、そことは違って、音色そのものの魅力だとか、音楽の魅力を伝えられるといいなと思います。

仁藤:自分の演奏を聴いてもらって、お客さまに感動してもらうというのがゴールではあります。

音や舞台を通して何かしら伝えたいし、吹いていて内面から湧き出てくるものを表現したいなと思います。

中学生の時に初めてミシェル・ベッケのCDを聞いて、「本当にすごい音だな」と感動したんです。

まるで歌っているような美しい音色で、私もこんな音を出したいと思いました。

一つの音に込められるエネルギーや、そこから生まれる感動というものを目指していきたいです。

藤井:ただ単にうまい演奏というのも良いのかもしれませんが、

演奏会が終わった後でも「あれは何だったんだろう?」と考えさせられる部分とか、

お客さん一人ひとりに違った感想が生まれるような、そんな舞台にできたらいいなと思います。

一生懸命演奏して、ただ単に「トロンボーンうまかったね」っていうことだけで終わってしまうのは悲しいように思います。

トロンボーンのうまさだけじゃなくて、音楽を感じてもらえるような演奏を目指したいし、

トロンボーンという楽器の魅力が伝わるような演奏ができればと思います。