東京組・座談会

東京在住メンバー、折田春果、覚張俊介、才木玲央奈、下村壮平、松原昇平、山田航平の6名が集まり、東京でのフリーランス生活、WA!!への意気込みなどを話しました。



覚張:こんにちは!本日はWA!!東京在住のメンバーに集まってもらいました。

全員がフリーランス奏者でもあります。まずは自己紹介をしましょう。

僕は、昭和音楽大学卒、覚張俊介(かくばり しゅんすけ)です。

折田:武蔵野音楽大学卒、折田春果(おりた はるか)です。

才木:桐朋学園音楽大学卒、才木玲央奈(さいき れおな)です。

桐朋学園研究科とオーケストラアカデミーに在籍しています。

下村:洗足学園音楽大学卒、バストロンボーンの下村壮平(しもむらそうへい)です。

松原:洗足学園音楽大学卒、松原昇平(まつばら しょうへい)です。

山田:洗足学園音楽大学卒、バストロンボーンの山田航平(やまだ こうへい)です。

一同:どうぞよろしくお願いします。

~カルテットの活動~

覚張:僕を含めトロンボーンカルテットを組んでいるメンバーが何人かいますが、どんな様子ですか?

折田:「Trombone Quartet Ke」は、メンバー全員が鹿児島出身で、高校時代に音出しをして遊んだことがありました。

数年後、全員が東京在住となり再会。この4人でアンサンブルをやろう!と結成しました。

山田:「Trombone Quartet Capriccio」は、昨年6月のニューヨークでのカルテットコンクール出場を目標に結成しました。コンクールの情報を知ったときに、偶然そこに居合わせた4人で結成しました。

覚張:「Trombone Quartet 虎徹 Kotetsu」は、メンバーのそれぞれがカルテット結成を希望していたところに、「V.Bach製の楽器を使用するカルテット」というコンセプトが合致して結成しました。

下村:それぞれ異なるコンセプトで結成されていますね!活動内容はどんな感じですか?

折田:主催コンサートや依頼演奏、結婚式場などでも演奏しています。アンサンブルをする魅力に惹かれて集まり、演奏を続けている感じです。同郷出身のメンバーが東京でトロンボーンを続けていて一緒に活動しているところ、また、メンバーの編曲で吹奏楽の難曲にチャレンジしているところが特徴かなと思います。

山田:僕たちは「MALTA JAPAN」という音楽事務所に所属しており、主にそこからお仕事をいただいて活動しています。あとは年に一回自主公演です。私達には明確なコンセプトがありません。演奏を聞いて頂いたお客様が幸せになれればなどと言いたいところですが、実のところはあまり考えてません。メンバー好みの派手めな選曲を中心に、自分達の満足ために活動している感じです。

覚張:過去には東京や山形での自主公演、コンサートやイベントなど依頼演奏、レストランでのライヴなどを行いました。トロンボーンが持つハーモニーの美しさを重視しています。メンバーがアレンジを担当しており、一人ひとりの個性を踏まえた編曲がユニークな魅力かなと思います。あとは偶然ですが、年齢、出身大学、血液型が全員異なります。

〜オーケストラのエキストラ〜

覚張:フリーランスの活動にはオーケストラ等、団体のエキストラがありますが、仕事をする上での心構えなどはありますか?

下村:僕はとにかく十分に準備をします。また、音源を聴き、スコアを読んで必要に応じた勉強を心がけています。

折田:そうですね、作品をしっかりと勉強し準備することは大切ですね。あとは、ふさわしい服装や挨拶など、礼儀やマナーも心がけています。

いろいろな団体に呼んでいただくことがありますが、プロだけでなくアマチュア団体に呼ばれることもありますよね。

覚張:アマチュアの楽団に呼ばれる時はだいたいが本番の直前ですよね。楽団メンバーの方がたは6ヶ月とか長期に渡って練習を重ねられていて、そこに入っていくのは独特の緊張感があります。

山田:なんだか申し訳なさを感じるときもありますね。

一同:そうですね、分かります。

〜吹奏楽部の指導〜

覚張:他には指導のお仕事もありますか?

松原:僕は中高吹奏楽部の指導をしています。主に大学の先輩や知り合いの紹介をきっかけに行き始めます。今教えている中高生は、飲み込みがとても早いなと感じます。イメージなどを踏まえて説明すると、その場で劇的に変化してくれることが多いです。

ただ最近は、技術的なことだけではなく、コンクールなどに向けたメンタリティのケアにも重点を置かなければなと思ってます。メンタリティは僕自身の課題でもありますが、、。

下村:指導に行くきっかけは、大学時代やプレイヤー同士の繋がりも大切になってきますね。先輩や同期が学校教諭になり、その繋がりでということもあります。

僕は高校時代に盛んな吹奏楽部に所属していましたが、今の生徒たちの悩みを見ていると、当時の自分の悩みと重なる部分を感じます。みんな似たような壁にぶつかっていることが多いなと感じます。技術面だけではなくその部分のサポートも必要な気がしています。

才木:私は千葉を中心に指導を行っています。自分の考えた解決策で、生徒の悩みがスパッと解決した瞬間には、やってて良かったと感じます。あとは、指導校がコンクールで良い評価を得たときの喜びを、生徒たちと共有できるのも嬉しいですね。

~悩みは練習場所~

覚張:東京の暮らしについて、悩みなどはありますか?

山田:一番の悩みは練習場所の確保ですね。

一同:そう!(一同うなずく)

覚張:しっかりとした防音設備がないと、マンションの一室でトロンボーンを練習するのは難しいですね。

音出し可の物件もありますが、トロンボーンが禁止されていることも少なくないと思います。

松原:僕は今住んでいる物件を見つけたときに、実際にトロンボーンを持参して吹き、不動産屋さんに音の確認をしてもらいました。音出し可物件ですが、チューバが不可なんです。あまりに大きすぎる響きすぎる音はダメということで、トロンボーンも注意が必要ですが、今のところ全く苦情がないので大丈夫のようです。

覚張:入居後に「やっぱり音出し禁止」と言われたら生活に影響するし、前もって試しておくぐらいが良いのかもしれませんね。音の大きな楽器ならではの苦労です。

折田:入居者だけが24時間使える練習室完備の物件もありますよ。入り口で目の網膜をスキャンして、認証された人しか中に入れないんです。

覚張:へえ!スパイ大作戦みたい!

〜WA!!デビューに寄せて〜

覚張:最後にWA!!デビューコンサートの抱負をどうぞ!

折田:「どんな演奏会になるのだろう?」と、まだぼんやりとしている部分もありますが、新しいことを始めるのだなという実感があります。私がこれまで経験してきた演奏会の形式や、お仕事する上で感じている習慣、日本独特のクラシックコンサートのイメージなども、今回がきっかけで変わっていくのではないかなという楽しみがあります。

才木:私はこれまで楽器を続けてきて、安定した演奏や評価を求めるうちにだんだん、「こなす」演奏を目指してしまっているのではないかと感じます。今回、WA!!の企画をお聞きしたときに、今までとは全く異なるアプローチの演奏会だなと感じました。私は時折ショーを観に行くことがあるので、今回はそういった要素もあるのかなと、楽しみが膨らんでいます。

下村:メンバーのそれぞれが、それぞれに想像を膨らませてワクワクしている、という部分も面白いなと思います。あとはバストロンボーンが一つの演奏会に4人も集まることは、とても珍しいので楽しみです。

松原:僕は今回のWA!!デビューコンサートについて、まだ具体的には想像できていませんが、よくあるアンサンブルの演奏会とは明らかに違うなと感じます。WA!!の活動は、僕個人の今後の活動にとっても発見になると思いますし、お越しくださるお客様にとっても、「体験したい!」と思わせるようなことがお見せできるのではと考えています。

山田:トロンボーンのみの大編成アンサンブルであり、これまで僕が行ってきた活動とは一味違う団体です。初企画が目白押しなのでとても楽しみです。本番はもちろん、リハーサルも本当に楽しみだなあと思っています。

覚張:メンバーの年齢層が若いのも注目です。若いエネルギーで何をするのか。僕も普段はこんなにたくさんの年下のプレイヤーと演奏する機会はあまりないので、何が起こるのか楽しみです。メンバーの一人ひとりにスポットが当たるので、それぞれの活躍にも注目していただきたいです。